花粉症シーズンがようやく落ち着いてきて、少しずつ穏やかな日常がやってまいりました。
年度末、年度初めの忙しさに花粉シーズンが重なるととても困る方が多い一方で、薬の効果的な組み合わせをもっと吟味できそうな症状や事情の方もそれなりに多くいらっしゃいました。
眠気が強い薬を使わざるを得ない事情に合わせて、最適な組み合わせもご相談にのれますので、ぜひ薬剤師までご相談ください。
とはいえ、いつもすぐに渡しておしまい。といった感じだと、薬剤師と何を相談するんだ!?となることも承知しておりますので、デジタルサイネージの小話の前にケーススタディを。
よくあるパターンとして、オロパタジン(アレロック)やレボセチリジン(ザイザル)を単体で使っていて、これで大丈夫!というケースがあります。
一般的には、ほかの花粉症のお薬に比べると眠気をもたらしやすいため、大事なイベントが控えているときにディスアドバンテージとならないように、ワンランク強さを下げて、かわりに鼻づまりなら点鼻、目のかゆみなら点眼、といった形で局所で使う薬を追加します。
気づかないうちに判断力が鈍る副作用が花粉症のお薬(抗ヒスタミン薬)にはあるので、作用する場所や強さをコントロールして、なるべく元の状態に近づけるよう、薬剤師が力になれることがあります。
あくまでもよくある一例に過ぎないので、窓口で薬剤師と話す際に、いろいろコミュニケーションをとっておくと、そういえば、、、といった耳寄りアドバイスを引き出せるかもしれません。
さて、花粉症シーズンが落ち着いたにもかかわらず、花粉症のお薬に関してお話してしまいましたが、今回の話題はデジタルサイネージの改良です。
従来、USBに動画を入れてループ再生して運用していました。1か月に1回の頻度で内容を少し変えて再生しているのですが、大幅に内容を更新することは簡単なことではなく、薬局のお知らせ一覧を整備するだけでもそれなりに労力を使います。YouTubeの動画をひたすら編集して投稿している専門家の方に畏敬を感じつつ、もう少し楽したいです、、、!と内なる道徳律が囁いておりまして、聞こえないふりをしながら3年くらい動画をCANVAで作っていました。
ちょうどSNSを眺めていると、スイッチサイエンスという電子工作のキットを販売しているメーカーからお天気を表示する簡単なディスプレイが販売されていることを知りました。
そして、このディスプレイの表示についてコメントしている方を見かけて、内なる道徳律に電流が走りました。
https://x.com/ichirowo/status/2046536922844279075
顧客が求めるものはお天気をでっかく表示することだったのかもしれない、、、と。
最近では、ChatGPTなどの汎用AIエージェントからコーディング支援を受けることですぐに実装することもハードルが低くなってきたので、さっそく取り掛かりました。
今回やろうとしていることは、デジタルサイネージにIoT機器を接続して、ネットからお天気情報を取得して時間帯ごとのお天気を薬局の入り口に表示させることです。
さらに、お天気や時間帯によってコメントを変えて、処方せんをもってきてくれるようになったらとってもいいよねぇ、、、と内なる道徳律も囁きました。
用意したものはラズベリーパイzero 2wという、パソコンの基盤がむき出しになったものです。てのひらサイズの小さなパソコンで、電子工作でよく使われるアイテムです。
これがラズベリーパイ
SDカードにOSを焼きこんで、HMDI端子や電源を接続すればあとは遠隔でノートパソコンからも操作・更新ができます。
アマゾンで購入したラズベリーパイのスターターセットで十分かと思ったのですが、あとあとACアダプターが貧弱で、電源供給できないときが多すぎたので、ダイソーで15W以上出せる充電用のアダプタを購入しました。アンペアとボルトをかけてワットにするなんて、今になってようやく役立ちました。
導入までの流れは、
①ラズベリーパイの公式HPからOS焼きこみソフトをダウンロード
②ラズベリーパイ zero2wのOS一覧から、旧バージョンのOSを選択(zero2wはメモリが512MBしかないため)
③無線WIHIの番号を通してOSをSDカードに焼きこみ
④デジタルサイネージと接続後、画面表示設定やサイズの調整
⑤キオスクモードに切り替えて、自動起動設定
⑥HTMLでお天気ページを表示
このような流れで、ChatGPTに聞きながら実装しました。

最初は時間だけ表示。画面が90度傾いているため、ラズベリーパイのOSで90度回転設定を行う。

文字化けやアイコンの読み込みがおかしくなっているので、フォントデータもダウンロードしてOSに保存しておかないといけない。

天気の自動取得とレコメンドメッセージの追加。ようやく見れるように。

縦に広く使ってより見やすいように改善
デザイン周りはChatGPTだと無骨なものになるので、追加でClaudeを使ってHTMLとCSSのデザインを再構成しました。
そのあとはChatGPTに戻って(CODEXを使うため)、降水確率の表示や、時間に合わせて明日の天気がわかるようにしました。
現在は、あたらしく作成したLINEスタンプの画像を表示させて、時間帯ごとに一言メッセージを表示できるように調整中です。
ゆくゆくは、薬局のイベントや販促のページをオンラインで更新するだけで、デジタルサイネージに接続されているラズベリーパイがデータを自動取得して、日程に合わせて自動で表示されるようにする予定です。
2DLIVEを使ってキャラクターもグリグリ動かしたいところですが、メモリが512MBしかないので、静的な画面遷移のみでしばらくは対応したいと思います。
聞くところによると、ChatGPTによるセリフの自動生成もできるので、LINEスタンプのキャラクターの感情表現を学習させて、勝手にワイワイと話し出すこともできるかもしれません。
悪天候時の対候性問題や、真夏にラズベリーパイは生きていけるのか問題や、製作者不在の場合のトラブルシューティングなど、問題が山積みとなっておりますが、まずは薬局の前の通りを歩いている地域の皆様にちょっとしたサービスを提供できるようにしていきます。
