花粉でつらいときつらい鼻水、鼻づまり、目のかゆみにも、薬局だけで対応することもできます。

花粉症で辛い症状を緩和するために、薬局でもアレルギーを抑えるお薬をご提案することができます。

このページでは、つらい花粉症についての解説と、ご紹介することが多いお薬を解説いたします。

花粉症の時期

毎年2月中旬からスギ花粉が飛散し始め、鼻水や咳、くしゃみ、眼のかゆみが出てきます。バレンタインデーのCMが始まる頃に花粉症のお薬のCMも始まることが多く、このあたりが飲み頃でもあります。

スギ花粉は4月末あたりで大人しくなってきますが、5月中旬まで長引く花粉はヒノキです。アレルギー検査でスギとヒノキが検出された場合、2月から5月までの100日間程度、花粉症を抑えるお薬を使用することになります。

病院で薬をもらう場合、90日を超えて抗アレルギー薬が処方されることはかなり稀なため、病院にはこのシーズンに少なくとも2回通院することになります。

ブタクサやイネ科のアレルギーを持っている場合は、9月から11月まで花粉症に悩むことが多いです。これらに加えて、ハウスダストも持っている場合、通年してお薬を使って症状をコントロールします。

花粉症のお薬を使う時の考え方

多くの抗アレルギー薬は、眠気を副作用にもっています。アレルギーを抑える体のスイッチ(ヒスタミン受容体)は鼻やのどだけではなく、脳内にも分布しており、スイッチの場所によっては効果が違ってきます。鼻やのどの場合は、アレルギーの症状を緩和してくれますが、脳内にあるヒスタミン受容体を抑えると、眠気を催してしまうため、お薬によっては注意が必要です。

今市販されている花粉症向けのお薬のうち、フェキソフェナジン(アレグラ)はほとんど脳内に移行しないため、アレルギーの症状だけ緩和することができます。ただ、その分症状を緩和する力も穏やかなため、フェキソフェナジンや点鼻のスプレーで花粉症の症状が抑えられない場合は、よりしっかり押さえる抗アレルギー薬に切り替えます。

点鼻のスプレーはステロイドを使うことがスタンダードで、鼻にしか噴霧しないため、少量で済みます。そのため、副作用が少なく、幅広い年齢層の方に使用することができます。抗アレルギー薬の強さを上げるよりも先に、点鼻ステロイドを使ったほうが、副作用の眠気リスクが減るので、花粉症対策として好ましいです。

また、点眼にもステロイドを使うことがありますが、その前に点眼用の抗アレルギー薬を使います。点眼の場合は使用する量も少ないので、眠気も少ないです。それでも抑えられない時はステロイド点眼も使用することがあります。ステロイド点眼は眼圧を上げることがあるので、手術をしていない緑内障の方には注意が必要です。このあたりは眼圧を測定しながら使用したほうがよいため、眼科さんで花粉症のコントロールをしましょう。

点鼻スプレーと点眼薬を使いつつ、眠気の少ない抗アレルギー薬を使用することが、花粉症のお薬を使う上で念頭に置いていたほうが良い考え方です。

なんでそんなに副作用の眠気にこだわるの?

実際に抗アレルギー薬の副作用で眠気が出ている人に聞くと、しっかり教えてくれます。一日中どんよりと、ぐでっとしてしまうほど眠気にお悩みの方もいらっしゃいます。

抗アレルギー薬がもたらす眠気の副作用のことを鈍脳(インペアード・パフォーマンス)と呼ばれており、作業効率が低下することが知られています。人によっては、ウイスキー1杯飲んだ時くらいの眠気に襲われることもあります。飛行機のパイロットは、抗アレルギー薬による眠気で事故を起こさないために、規定で眠気が出やすいお薬はほとんど使えない(薬が抜けるまで職務につけない)ようになっています。フェキソフェナジンはパイロットが職務中でも服用することができます。国内のフェキソフェナジンの添付文書にも、車の運転や精密作業を避けるなどの文言がありません。ほかの抗アレルギー薬にはたいてい、車の運転を避ける旨の文言が入っています。

実際にはどんな感じのお薬が出やすいの?

ドラッグストアでは、1種類のお薬で抑えられるように提案されることも多く、アレグラやコンタック鼻炎Z、アレジオンなど、症状の強さによってお薬を使い分けていきます。アレグラ<アレジオン<コンタック鼻炎Zの順に強さと眠気が強いです。

耳鼻科さんなどの病院では、市販されている成分というよりも、処方箋でしか出せない成分を使用されることが多いようにみえます。デザレックスやビラノア、ルパフィン、ザイザルといったお薬は市販されているお薬よりも眠気が少なく、効き目はしっかり出るため、重宝されています。これに加えて、プランルカストやモンテルカストといった、鼻づまりを抑えるお薬と点鼻ステロイド、点眼薬を加えて、花粉症を完封することができます。このような組み合わせの場合、3か月分でけっこうなお値段になることが多いですが、保険診療のため、ドラッグストアや薬局で買うよりも安く抑えることができます。

比較的症状が軽微で、フェキソフェナジンだけで十分抑えられる場合、費用面でも、時間の面でも、ドラッグストアや薬局、通販でも十分対応できることも。

薬局ガレリアではどうしてるの?

 

 

 

 

当薬局では、市販されている抗アレルギー薬や処方せん以外の医療用医薬品を、症状と状況に合わせてご提案、販売してます。

費用を抑えるために、抗アレルギー薬の後発品と、副作用が抑えられてかつ費用も安い第一世代抗ヒスタミン点眼薬、点鼻ステロイドの後発品をご提案することが多いです。

新型コロナウイルス感染症拡大予防や、インフルエンザシーズンでの罹患リスクを抑えるために、薬局だけで済ませたいという方や、時間的にもう耳鼻科が開いておらず、症状を何とかしてほしいといったケースでご相談を受けることが多いです。

一般内科や耳鼻咽喉科を標榜している病院の場合、感染性急性疾患の方と慢性疾患の方が一緒に待合室に混在するため、国内の2~4月は感染しやすい場所の一つです。薬局で花粉症をコントロールすることもできますので、ぜひ当薬局をご利用くださいませ。

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