ここでは、かぜっぽいときの一般的な対応方法と、当薬局でサポートできる方法をご案内いたします。
一般的なお話から
咳やくしゃみ・鼻水が出たり、熱っぽいときに、病院に行くことがあるかと思います。また、ドラッグストアで総合感冒薬(パブロンゴールドなど)を買ってやり過ごすこともよくある対応の一つです。
かぜ症状のほとんどはウイルス性で、細菌性であることが少ないため、病院に行っても抗生剤が出ないことが多くなっており、ほとんどの場合は経過観察として咳止め、去痰薬、解熱鎮痛剤などが処方されます。
5日もすれば症状緩和していることが多く、咳が若干長引くことがあるくらいでしょう。鼻水が黄色くなってきた場合は、副鼻腔炎(蓄膿症)になっているかもしれないため、抗生剤が処方されることもあります。この場合は病院に再受診する必要があります。
ここでは、一般的に処方されるお薬を挙げていきたいと思います。
咳止め
・アスベリン錠 ・・・痰がらみも抑えることができる咳止め。最近はこれが多い。
・メジコン錠 ・・・よく出る咳止め。市販されている。
・フスコデ配合錠 ・・・頓服として出たりする、上の二つよりやや強い咳止め。
去痰薬
・ムコダイン錠 ・・・粘液のバランスを調整して痰を出しやすくする。膿を出す効果もある。
・ムコソルバン錠 ・・・痰同士の接着を弱めて痰のすべりをよくして出しやすくする。ムコダインと併用されることも多い。
抗アレルギー薬
・アレグラ錠 ・・・眠くならずに鼻水を抑えることができる。効果の引き出し方に癖があり、十分に抑えられない時もある。
・アレジオン錠 ・・・少し眠くなることがあるが、鼻水も抑えやすい。
解熱鎮痛薬
・カロナール錠 ・・・市販されている解熱鎮痛剤。通常用量では安全に使用しやすい。熱と痛みを抑えることができるが、腫れを抑えることはできない。
・ロキソニン錠 ・・・ドラッグストアなら薬剤師の対面販売が必要。カロナールより効果があるが、使い過ぎは胃粘膜と腎臓を傷めるので注意が必要。同系統のイブプロフェンも似たような効果と注意がある。
漢方薬
・葛根湯 ・・・風邪っぽくなったときに使われる総合感冒薬。肩こりにも使われたりする。
・麻黄湯 ・・・インフルエンザの症状緩和にも使われている総合感冒薬。熱を下げる速度はタミフルと変わらない。
・葛根湯加川芎辛夷 ・・・鼻づまりや副鼻腔炎を起こしかけているときに使う。
・小青龍湯 ・・・鼻水が出ているときに使う
・麻杏甘石湯 ・・・咳がひどいときに使う
※漢方は症状と体質によって種類が多いので割愛します
また、ドラッグストアなどで総合感冒薬を購入した場合だと、一般的なかぜの症状を抑えるため、一度に複数の成分をまとめて内服することになります。こちらも5日もすれば、症状緩和していることがほとんどですが、咳が止まっているのに咳止めの成分を使わざるをえなかったり、発熱していないのに解熱鎮痛の成分も服用することになってしまうので、医師が症状別に処方しているような成分の構成になっていません。たいていの場合は、医師の処方だと解熱鎮痛剤は「頓服(とんぷく)」で、発熱したとき(だいたい38.5℃を超えたあたり)に服用するように指示されるケースがほとんどです。
薬局で対応するなら
薬剤師は対面で「処方箋以外の医療用医薬品」の提案、販売を行うことができます。どういうことかというと、市販されているお薬ではなく、病院で処方されるときに提供される医療用医薬品において、処方箋が必要ないカテゴリのお薬があり、「処方箋以外の医療用医薬品」として取り扱うことができます。このカテゴリには抗生剤や睡眠導入剤といったものは含まれておりません。
先ほど挙げた経過観察で処方されるお薬のほとんどは薬剤師が販売することができます。病院に行く時間がなかったり、そもそも開いていなかったりしたときに、薬剤師が対面でお話を伺い、市販薬や処方箋以外の医療用医薬品の使用を症状に合わせて検討、提案いたします。
また、その場で対応するよりも医師の診察が必要と判断した場合は、何科に受診すればよいのか、どのように症状を伝えればよいのかもご提案することができます。5日程度のお薬であれば、病院と薬局に行くよりは費用を抑えることもできます。
オンラインでも相談を承っておりますので、ぜひご利用ください。
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